熱処理の種類とは
2025/04/01
金属の加工方法の一つに、熱処理という方法があります。
金属の強度や硬さを向上させる目的のある熱処理ですが、一体どのような種類があるのでしょうか。
今回の記事では、熱処理にどのような種類があるのかを紹介します。
熱処理の種類
焼入れ
焼入れは鋼を強くする目的で行われるもので、温度を変態点以上に上昇させ、時間を置いてから急激に冷やす処理です。
急に冷やすことで組織が変化し、金属の強度が向上します。
焼きもどし
焼入れを行った鋼を再加熱することを、焼きもどしと呼びます。
焼入れを行った組織は硬くなりますが、そのままでは割れやすいため、焼きもどしにより粘りや強靭性を高めるのです。
通常焼入れと焼きもどしは、セットで行われます。
焼きなまし
焼きなましは、鋼に熱を加えることで柔らかく加工しやすい状態にすることです。
また組織を均一にし、加工ムラを防ぐ役割もあります。
焼きならし
焼きならしとは、変態点よりも高い温度で再び熱を入れて空冷する処理を指します。
鋼材は、そのまま使用すると鋼の組織が均一になっておらず、機械的性質が不十分です。
そこで、焼きならしにより組織を均一化します。
まとめ
金属の加工方法の一つ熱処理には、主に以下のような種類があります。
・焼入れ
・焼きもどし
・焼きなまし
・焼きならし
どの方法も、金属の性質を向上させたり加工しやすくさせたりするために重要なものです。
京都府にある『株式会社フィスター』では、お客様のニーズに沿った金属加工をいたします。
品質の高い金属加工・製造をお求めの方は、当社までご相談ください。